皆が集まる、便利な場所に店を作るのは、便利という時間の短縮が前提だと思う。
人は時間に非常に神経質になっている。
だから時間を短縮するサービスを提供するのか、それとも逆に、わざと遠くて不便なんだけど行ってみたくなる何かを提供するか、両極で考えてもいいと思う。
人は品物を買ったり、食事をしたりしているのは、実は時間を買っているのかもしれない。
我々の時と場の提案というのは、そこから来ている。
例えば、ソファを紹介する時に、サイズ・材質・クオリティよりも座り心地に重点を置いて話をする方が心が動く。2人掛けのソファは『ラブソファ』と呼んだり、幸せになるダイニングテーブルのサイズは180㎝です、なぜなら、これからきっと家族が2人増えるからですとか、全ては人が人と過す時間を売っている。
我々の仕事は時間の短縮ではなく、延長する仕事です。