人生100年と言われる。
こんなに長く生きる人は少ないと思うが、生かされるのは100年かもしれないが、生きるという意識は80年くらいだろう。
そのうちの5年や10年くらい『死ぬ気になって』、いや、『熱中』して仕事してもいい、人生80年のうちたった5年か10年たいしたことないと思うけどね。
自分は脱サラしてリサイクルショップを始めた時、銀行から借金するその時の事業計画は、今だから言うけど嘘八白。当然、銀行の貸付係はプロだから見抜かれている。結果、トヨタのカローラ1台分くらい、当時で200万円くらいだったと思う。
改めて自分という人間の信用はそれだけかという自覚をすると同時に、できることからやろうと思った。
まずは朝7時から夜11時まで仕事をする。さらに年中無休で働く。あっという間に3年、全く商売にならない。さらに5年、気が付いたら10年過ぎていた。40歳を過ぎ、改めて頭が悪く才能がない人間が商売に手を出してしまった、後戻りできない、もうやるしかない。
7:00~11:00、365日、年中無休、20年以上経った時、楽になるために仕事をするのは間違っている。『苦楽』を共にすることが仕事をすることなのかとわかった。
働く仲間、そして家族、一人ではなく、苦と楽を一緒に生きる。そこに尽きると思った。
俺の場合、まだ『熱中』しているかと問われれば、少し弱くなった。
今の若い人には受け入れられないだろうけど、人生100年なら5~10年死んだ気になって仕事をする。ワークとライフをあえてアンバランスな生き方をする。今の流れに逆走することで頭の良いやつにちょっとは勝てるかもしれない。
やるか、やらないかは自由。
40年近くずーっとそんな風に生きてきたからしょうがない。
だから大きな会社でもないし、立派な会社でもないし、優良な会社でもない。でも少数かもしれないが、『好きだよ』『愛してるよ』と愛される会社になるのもいいじゃないか。それでも欲張りだよね、中小零細の生き残る方法は色々あるうちのこれも一つだと思って仕事をしている。
簡単に愛してるよなんて言わない。死んだ気になってやってもね。
思い出した、101回目のプロポーズ『僕は死にません!』だったけ。