10月も今日で終わる。もうすぐファッション業界は冬のセールがスタートするだろう。
30~70%が当たり前のセール。どうこう言える立場ではないが、私が20代前半の頃、洋服を意識したのはVANの石津謙介だった。
今日の繊研新聞の中で、ファッションが創造する”希望”という記事に、『振り返れば20世紀初頭にポール・ポワレがコルセットから女性を解放し、女性を自由にしたココ・シャネル、デニムやキルトを使い、シンプルからスポーティーなデザインでアメリカの文化アメリカンルックを築いたクレア・マッカーデル、60年代にはミニスカートのデザインで示したマリークワントなど、ファッションデザインは時代の潮流を踏まえて”未来”を表現してきた。そして80年代に、欧米の美学や流行にとらわれず、”新たな価値”を創造する先陣を切ったには、日本の川久保玲や三宅一生、山本耀司といった日本人デザイナーだった。そして今、ファストファッションが台頭しマネーゲームの様相を呈している。
でもそんな今、アートとデザインを文差させ、ファッションの創造性を開花させようとする動きもある。優れたファッションが着る人に『新しい生き方』をもたらしてきた事実を忘れてはならない。』という小さな記事である。
もの凄く響いた。大量に作って、安く大量に売る。この当たり前が一色になっていく怖さ。ファッション業界だけでなく、インテリア家具業界、そして政界も一色や一強という流れ、一歩間違うと希望がなくなる。
先人達の生き方を見つめることは、未来へつながるように思う。