「小売店はメディアを目指さなければ存続できない。モノを買うだけならネット通販で十分。自分達の独自性を発信していかないと店として成り立たない。だから、その独自性に対しての共感を得るには自分自身が媒体(メディア)になる必要がある。」このような記述を最近目にする。言っていることは分かるが、具体的にどうすればいいのか分からないのが「本音」だ。
「ネットで同じような商品が安く売っていたのでキャンセルします。」という連絡も入る。「便利で簡単、安くて早い」というネットでの買い物が当たり前の時代に、我々のような小売業はどう残っていくか。
誰も見向きもしない「もう終わった業態」だからこそ競争がないし、そこを何とかすることで少数派の人の興味を得られるのではないか。流れを疑うことで、大きな波の中に埋もれている細くて小さな道に気付くのかも。
人がなんと言おうが、並々ならぬ熱意を持って働くことでその地域の人に愛される店を作ることができると思っている。
ネットで簡単になんでも安く買える時代だからこそ、生活提案、暮らしの提案、生き方の提案ができるチームになることで、少しは未来がつくれるかも知れない。