城丸正ブログ

大きなテーマが全てではない

2021.11.20

最近、サスティナビリティという言葉があっちでもこっちでも頻繁に使われる。

うまい英単語だし、大量生産・大量消費、そして大量破棄という成長戦略でなんとなく豊かさを感じていたら、このサスティナビリティを日本語に訳したら、『人間・社会・地球環境の持続可能な発展』という、けっこう厳しく壮大なことだし、言葉なんだと思った。

そして、この考え方と行動が主流になってくると、これに乗り遅れないように行動し、強い意識を持つべきという空気。

現実には小さな自分達の仕事を通じて見渡しても、環境問題とか人権問題に触れるような気配はしない。

我々の店は、皆がレジ袋を有料にしているから自分達もなどということはしない。

今まで無料だったものを有料にしたからサスティナビリティに参加しているとは思わない。

それよりも、大切に使ってもらうような魅力的な家具・インテリアを作るメーカーとともに、生活者に提案し続けることと、直せば使える物を提供する。

『長く愛して、深く愛して』

昔、サントリーだったかのCMのフレーズだったと思うが、これに尽きる。

なにも再生された材料を使ったからSDGsだというのも結構だが、形も使い勝手もいまいちだったら買ってもらえない。

ブームや流れに対し、冷静に物事を見なければだめだろう。

こういう性格だから、40年前にもうサスティ何とかやり始めていた。

そしたらバブル、そしてすぐにバブル崩壊、流れとか波とか無視!

でも、今度はこのままいくと持続不可能かもな。

テーマが壮大すぎてもピンとこないだろう。

レジ袋の有料化なんてナンセンス。

またこんなことを書くと、バカかと言われるだろう。

仕方ない、こんな人間がいてもいいでしょう。

多様性を尊重しようという流れもあるじゃないか。

都合よく流れを使うこともある。