学生時代を思い出す。あの頃、寺山修司は「天井桟敷」、唐十郎は「紅テント」を設けて既成の演劇に反発し、独自のスタイルで我々を中心とした若者人気を集めた。
バカな自分は「劇団四季」を受けたが落ちた。それぐらいあこがれていたが、方向が違っていることすら気付かなかった。
記事を読んだら、唐十郎が亡くなった5月4日は寺山修司が40年前に亡くなった日でもあるとのこと。この二人はどこかで絶対つながっている。
アングラ劇場と劇団四季は全く違うのに後で気付いて、落ちて良かったと思った。しかし、卒業してから、どうしても既成のものに対してなんとなく自分は違うという感覚が根強くあったため脱サラして商売を始めた。当たり前に存在することに対して違和感を持ちながら今に至る。そういう意味では相当影響を受けているように思う。
若い時に出会う人、そして事件、文化や演劇も少なからずその後に何かを残す。あこがれは大切だし、カッコイイ存在の人から受ける刺激は財産になる。