城丸正ブログ

吹けば飛ぶような会社で生きる

2019.05.06

寺島実郎さん、よくテレビでコメンテーターとして登場する方が、商工ジャーナルという雑誌で語っていた。

今、日本で一番疑問を持たれている議論は『働き方改革』だそうだ。

なるべく働かないですむ時代をつくるかのような幻想を掻き立てているように見えるし、『金曜日は働かずに早く帰って買物に行こう』、俗に言うプレミアムフライデーとか、仕事から逃げるようになるべく働かずに生きて行くことが大切だ、みたいな流れは、実は日本以外の国から『それほど働いているとは思えない』という反応が返ってきている。

仕事で飯を食ていこうと決めた時、自分自身を鍛えてプロになる。必死さがなければ社会人として成功できない。そういう見方からすると、日本人が働き過ぎだとは思わないという意見があるという。

こういう意見、私は大好きです!

怖いのは一般的に流れている空気や傾向に頷いて、そうだそうだと流されていくことだとも言っている。経済成長しない、国の借金が増えていく、なんとなく世の中が閉塞感が漂っていると、必ず出てくるのが改革とか革命という言葉。そして大合唱が始まる、さらにこうした流れに便乗するかのように、先生達がセミナーをあっちこっちで開催したりする。

以前、ワークライフアンバランスという本を読んだ時、さすがと思った。

誰だってバランスの取れた人生を生きて行きたい。しかし現実はそうじゃない、だから面白いし、挑戦するし、我慢するし、泣いたり、笑ったり、憎んだり、競争したりする。そうやって経験を積んで、1人1人違う生き方や働き方があるのが世の中ではないだろうか。

働くことは、その人の人生そのものだと思う。私から仕事を取ったら何も残らない、という人がいても良いと思う。ワークライフバランスなどと、空気言葉に踊らず生きて行くことも大切。

こんな考え方少数派の意見でしょうが、だから世の中って面白い。

権力を握ると無意識に一つの方向へ流れをつくることで管理しやすくなる。

会社経営の一面でもある。我々、中小零細は一つの方向に持って行ったとしても、固まりが小さいため思うようにいかない。でもね、小さければ小さいなりにドラマがある。パワハラもセクハラも何ハラも、盛りだくさん。そんな中でしぶとく生きて行くのが面白いと思う。

吹けば飛ぶような小さな会社や店で、毎日不条理な事に向かって、歯食いしばって仕事している普通の人がいっぱいいる。