城丸正ブログ

厄介なんだけど人と人とのつながり

2013.12.16

日経新聞に高齢者が万引き犯に占める比率が3割を超えたという記事に色々な事を考えさせられる。時間とお金もある人がなぜ?と思う。理由は生きがいがない、家族も友人も周りにいなくて孤独に悩むとある。誰かにかまってほしくてついという場合もあるという。じゃあ、今流行のスマホを使えば、簡単に人とつながり、知りたい情報も、いつでも、どこでも、欲しい物はノーマンセールスで人に接しなくても安くて便利に手に入る。簡単に欲望を満たすことができる道具があるから全く不便なんて感じない。そうだろうか。自分が70~80代に一人でスマホやパソコンに向かって生きる姿を想像したらものすごく寂しい。店は人が人に何かを売る、あるいは買うという場ではなく、リアルな人と人とが接客を通じて出会う場である。あの店のあの人が忘れられない、あの人と話すと気持ちが楽しくなる、なんとなく心が温かくなる等々、商売や売り買いを越えた人と人とのリアルなつながりがあるからこそ、多少むかつくことがあったり嬉しかったり見つけたり優しさに触れたり、人として当たり前の感情がそこに生まれてくるのではないだろうか。スマホを見ながらの食事や散歩、友達との会話、何々しながらスマホが片時も離せない人間をこんなにつくりだす事などスティーブジョブズは想像していただろうか。頭がいいから本を読みまくって考えて、普通の人間は必ずスマホのとりこになると確信していたに違いない。そしてビッグビジネスになると。ちゃんと人と人が向きあって生きることの大切さを大事にしよう。今読みたい本がありますか。今、会いたい人がいますか。今、行ってみたい場所がありますか。今、見たい映画がありますか。誰と一緒に生きていきたいですか。誰と一緒に仕事したいですか。人と人はどこかでつながっているものです。