自分がやってきたことは夢を持ってやったことではない。やろうと計画してできたわけではない。全ては人との出会いがあって、様々な事が重なって「反応」が起こったように思う。
銀行から「お金」を借りる時に事業計画を書いて運よく借金ができたが、計画通りに行ったことはなかった。要は、ビジョンとか計画とかを掲げて努力するのも否定はしないが、意外とうまくいかないし、自分が想像する以上のことはできないことが多かった。
自分らしさを意識しなくても、結果として今考えてる事あるいは立っている場所、目の前にいる人、スタッフに向き合っている。そして今できることは何だろう、それは人が喜ぶことなのか、とか考えてしっかりやることで化学反応が起きることがある。これから先のことはわからない。
だから、今あるものに目を向けて手を入れる。これでいいじゃないか。
「カフェをやるのが夢なんです」「家具屋をやるのが夢なんです」という人は、やること自体がゴールになってしまう。本当はその仕事を通じて自分の役割は何だろうとか考えると、また違った夢が見えてくる。カフェも家具屋も夢でも何でもないと気付くはずだ。
本当は自分に与えられた仕事の中で人に喜んでもらえるにはどうするか考えて、「あんたでなければだめなんだよ」と声がかかる存在になればいい。
幸い、S.H.Sも1人、2人と少しずつ増えてきている。
これが化学反応なのかもしれない。