10年ぶりに「つくば」と「水戸」に行ってきた。年とともに動かなくなった自分に対し反省している。
片道4時間ちょっと、息子が運転してくれたので助かった。昔は、一人で行きたい場所、会いたい人に何時間かかろうが全く気にしないで動いていた。ほとんど地元ではなく県外だった。
刺激はいつも外にあった。最近は昔ほど感動しなくなっている自分がいる。ただ、あらためて「街・店・人」なんだと思った。
特に「つくば」は学園都市であり、都心まで1時間ぐらい、他の街にはない特別な空気があった。それは、そこで生きている人々がつくり出している。その街にふさわしい店があり、その店にふさわしい人が働き、地域全体の活力が自然と生まれてくる。だからこそ、住みたくなる街なんだと思う。この「つくば」にあるカフェと北欧のヴィンテージ家具を販売している店がどうしても気になって行ってみた。
実は、この店の経営者は都内でカーフという会社を経営している人で、30年以上のつきあいのある方だから気になるわけです。3時間ぐらい社長の話とスタッフの動きを見ながらいい時間を過ごすことができた。
カフェはずーっと満席。スタッフの数は3人ぐらい。北欧の家具は1人。全員女性。「なるほど」と思った。この店も最初の5年ぐらいは厳しくてとても商売にはならなかったそうだ。
でも、様々な問題を乗り越えてようやく今の状態になったという。お客さまも全員女性だった。「すごい」の一言。
ちょっと前に読んだ記事に「商業施設はもういらない。これからは創造施設でなければ人がこない。その場所にしかない価値をつくり出すことで、わざわざ行ってみたくなるし、時間を過ごしてみたくなる。」とあった。
やっぱり、時と場の提案ということなんだろう。自分が店をやっている場所は何があり、どんな人が生活して、どんな夢をもっているのだろう。そこんところの追求もありなんじゃないか。
ヒントはリアリティーの中にある気がする。