この問題は世の中の中小零細企業の社長の頭を悩ませていると思う。
ある記事には、「初任給30万円超って異次元の世界で、大企業が一気に引き上げることでインパクトが大きくなった」とあった。
売上や利益が伸びている会社、あるいは何をやっても成長する時代ならば対応できるのだろうが、商売には山と谷があり、谷に向かって下降している時に給料を引き下げたら社員は離れていく。それも当たり前になっていくのだろうか。
どん底から「這い上がっていこうぜ!」なんかは昭和の叫びでしかないのだろうか。それかただ自分の身の周りにそういう人間がいないだけか。
現実は人手不足という状況だから優秀な人材をお金で釣るという採用なんだろう。初任給を30万円にする一方で、既存社員の給料もそれなりに上がっていなければ様々な問題が起こる可能性もある。小さな我々は金銭面だけでなく、仕事のやりがい働きがいをアピールするしかなさそうだ。でも大企業は金銭面にプラスしてやりがいや働きがい、さらには福利厚生もアピールしてくるから結局我々は弱い。
さらにSNSの登場で利便性が向上した反面、誹謗中傷という暴力で人を死に追い込むことも起こっている。昔では考えられないことがいたるところで発生し、なんとなく世の中が殺伐とした感じだ。この誹謗中傷で小さな会社や小さな店が一瞬のうちになくなってしまうことだってある。世の中の99%が中小零細企業で、そこで働く人が7割を占める。どうしたらいいのだろう。
それと、ある調査会社から毎日のように倒産ニュースが届く。過去最高の倒産件数だというニュースも流れている。なんでも光と影があることを忘れてはならない。
若者たちに言いたい。
たとえ小さくても、自分を必要としてくれる人がいるという実感をいだく仕事で、それなりの収入でその収入に見合った生活をする。それもいいじゃないか。
まちがっても先に生活水準を引き上げないように。それができる人間なんてごくごく一部。
ちょっと生活水準を上げたいからもう少し収入を増やしたい、そう考えるのならとっておきの方法がある。人が休んでいる時に勉強し、人が嫌がる仕事をやることだ。
それがローカリズムの本質なんじゃないの。