城丸正ブログ

全てのことに光と影がある

2024.06.16

日本経済新聞の記事より。

男女雇用機会均等法が施行されて以降、女性の社会進出が本格的に進んだことは「光」と言える。一方で、仕事も飲み会も男性並みにこなしてきた世代、特に今の50代で不健康な飲酒が増えた。

このことが女性の健康を蝕んでいるという「影」だ。

キリンはビール売上がピーク時と比較し4割落ち、ファンケルを買収することで健康食品へ舵を切り出した。サントリーも同じ方向に向かっている。

 

人口減少や健康意識の高まりで、散々アルコールを売って巨大になった企業が真逆の方向へ進んでいく。これも「光と影」だと思う。

そんな流れの中で、クラフトビールをつくり始めたというニュースもあちこちで聞く。

我々の主たる商売である家具小売業も、ニトリという巨大な会社がトップに君臨する。業界の常識をブチ壊して、国内の製造メーカーでは絶対に真似できないプライスで商品を提供し続けた。

これはニトリと消費者から見たら「光」かもしれない。だが、小売店がどんどん廃業する中で国内メーカーが生産調整に入っているという「影」の部分もある。

だからこそ、今までのような成長だとか拡大とかいう考えを改めて、「定常」という考え方で生きていくのもありだ。

小さい我々には、多くの人々が求める商品を低価格で提供して拡大するという方法はとれない。あえて価格帯やテイストも違うブランドを取り揃えてファンを増やしていくしかない。

さらに、売ることは作るよりも難しくなった。

ある意味、「影」があるということは新しい「光」もあると信じて生きていくしかない。