城丸正ブログ

便利なものの裏側

2017.01.05

お客様の買い物の仕方が変わった。買い物をする場所が変わった。買う店が変わっていく。

安さを武器にしたり、セールを武器にしたり、おおざっぱな品揃えをしても一時的に売上げは伸びるかもしれない。

しかし、長続きはしない。販売職に携わる人の尊厳にまでかかわってくる。

特に、接客販売業はどんなに技術革新が進んでも、人にしかできない仕事ではないだろうか。

人件費を”コスト”とみなし、それを減らすことによって、企業の利益を生む。

しかし、国は『一億総活躍』とかなんとか言っている。耳障りのいいことと、現実はどうも噛み合わない。

はっきり言って、I・Tは人減らしではないのだろうか。

人間の『もっと』『もっと』という欲望が、実は本当に大切な物と事を無くしてしまっていることに気付く時がきたように思う。

私のようなジジィには、もうこれ以上『便利で簡単・安くて・早い』なんていう価値はどうでもいい。

もっとゆっくりと時間を大切に、本当に価値のある物や事を、考える必要性もあると思う。

不便さの快適もある。