城丸正ブログ

作り手よし

2022.04.16

昨日、久しぶりに尊敬する家具メーカーの部長さんと担当してもらっている営業マンと会って話をした。コロナ禍で、なかなか会えなかった、やっぱり直接会って互いの思いや考え、そして表情から感じることは大きい。このメーカーとは20年以上の取引になる。

よく言われることが、「三方よし」という考え方。「売手よし、買手よし、世間よし」という共存、共栄なんだけど、メーカーは「作り手」、この「作り手よし」にならないと商売はうまくいかない。

売り手よし、買い手よし、作り手よし、公正な取引で持続可能していくには、フェアな条件で取引することで作り手の人権や生活を守り、その取引を持続可能なものにする。商品が誰かの犠牲の下に作られていることは許されない。弱い立場にいる作り手を守ることで、調和や希望が生まれる。強い立場の人間が弱い立場の人間を利用して利益を生み出すことへの抵抗をしなければならない。現実は、いたるところで強者が弱者を利用して勝とうとする。

グローバル化というのも限界があるように思う。日本的かもしれないが、最近は「六法よし経営」が大切だと言われ始めている。売り手よし、買い手よし、世間よし、作り手よし、地球よし、未来よし、地球の環境まで考えて事業を行う、さらに未来よしは今の経済活動が地球の未来や人類の未来にとっても適切なのかどうかが問われている。

強い力を利用して、自分にとって最大の利益を上げるには、作り手を「叩く」やり方は、醜い。個人的にやさしくて理解できる人が、なぜ企業という組織に入ると威圧的になってしまうのか、継続不可能なやり方じゃないのか、耳の痛い人は多いだろう。