城丸正ブログ

何十年たっても変わらないことがある

2022.05.10

2012年の年末に出版された「もう終っている会社」という本をまた読み始めた。10年前の本ではあるが、バカな自分にとっては何度も読み返さないとすぐに忘れてしまうし、理解できない。

じゃあ「終わらない会社」になるにはどうする。まずは、会社は生き物で動物と同じだと。生きることは、周りの刺激や干渉を受けながら生きていく受身な部分と、逆に外部に働きかけて自分に有利な状況を作っていく能動的な部分もある。つまり、会社が生き物として生き抜くことは、あらゆる外部の環境や変化に対し、じーっと我慢しながら、時には周りに対して戦いを仕掛ける存在にならないと終わってしまう。

「終っている会社」は、すでに存在意義を失っている。こういう会社で働いていると、誰も焦らず、楽観的で前例を重んじ、新たな方向へは動かないし、動けない。耳が痛い経営者も多いだろう。自分も創業40年とか言いながら、昔はこうだった、ああだった的な話が多くなってきた。こうなると、底冷えする危機的状況なんだそうだ。注意しないとな。

そして、好きな言葉があった。それは「何を目指すのか、何をぶっ壊して、どう生き抜くか」これをスローガンにする。人も会社もコントロールできないものに囲まれて生きているし、想像できない事を乗り越えていくしかない。全ては計画通りにいかないのがこの世の中だ。そんな中で、訳が分からないががむしゃらな挑戦をすると、偶然の産物に出会う。

誰にも真似できない行動があったからこそ、出会うチャンスがある。時代の変化に遅れないために「挑戦すること、疑問を持つこと、とことん納得がいくまでのめり込んでいく」これしかない。

自分の目と耳と体で感じ「手に汗、体に汗、脳ミソに汗」して生きていこうよ、と書いてあった。

なんだ、「当たり前の事を、バカになって、ちゃんとやる」いい本の内容は、ほとんど共通している。やっぱA・B・Cの原則か、それが終わらない会社になることにつながるか、本当は非常に難しい。