新築の着工件数が減ってきた。家具・インテリア商材の販売を通じて様々な変化を感じる。改めて、清家清さんの「やすらぎの住居学」を読んでいる。その中で、家をつくるにあたって大切なことは、まず家族計画、そして建築計画、その次がお金という経済計画なんだけど、その順番がズレてしまう人が多い。
生きていく先には予測できないことが起こる。にもかかわらず、家族は全員健康で悲しい事件や事故が起こらないという前提で限度額いっぱいに借金をしてしまう。
家族のライフプラン(突発的な変更もありうる)が先なのにもかかわらず、間取りを中心とした建築計画で頭がいっぱいになってしまう。
しかも、住宅ローン疲れで「家」の手入れをしなくなり、放っておくとだいたい10年でいろんなところがダメになる。まだまだローンが残っているのに。
ある程度自己資金を準備し、そこそこの家を建て、少しづつ良くしていくのもあってもいいと清家さんが言っている。
あまり経済成長しない今、給料やボーナスがどんどん上がっていくという仮説を立てること自体が危険だ。
建築資材の価格も上がって、大きな家よりも小さな家という選択になっている。
あるいは2023年に流通した住宅のうち、4割が中古住宅で2013年から10年間に3割から4割へと上昇している。そのため、中古支援を手厚くする必要が高まっているという。
いつも書いているように、過去にヒントがある。20~30年前、住宅ローンは総建築費の20%の自己資金がなければ組めなかったし、返済年数の25年くらいが当たり前だった。
そこには笑顔があったが、年収の9倍まで借りたらとんでもないことになるのでは。
いつも書いているように流れを疑うことは大切だ。立ち止まって深く考えることが必要だ。
家具が売れなくなるというのも理解できる。大きく時代が変わるように思っている。