「IKEAが各地で大量に同時閉店」という記事があった。フェイクニュースかとも思ったが、そうでもなさそうだ。
不景気とオンラインショッピングへの依存により従来型の大型店舗運営がコスト高になり採算が取れなくなったのと、来店者数が多くても売り上げに結びつかなくなったという。
ソファやテーブルを買うために丸一日かけてわざわざ郊外にあるIKEAに行こうとは思わなくなったということだ。
だがIKEAもこの状況を黙って見過ごすわけがない。小型コミュニテー店の計画を進めているという。住宅地の近くに店舗をつくり、家全体のデザインの相談や生活雑貨の販売に注力する生活提案を強化するという。
また、ウォルマート中国も大型スーパーの閉鎖を加速しているし、ニトリも100以上の店舗をショッピングセンター内に設置しているという内容だった。
IKEA中国の変革は業界全体に重要な示唆を与えている。未来の家具小売業は店の大きさや商品の種類の多さで競うのではなく、生活者をより理解し、より早く対応し、細かなサービスを提供していくことで支持されていく。このことは店が大きいとか小さいという単純な話ではない。
おそらく日本も、質や内容、本当に役に立つのか、喜ばれるサービスなのかが大切になってくると思う。
大量生産、大量販売、早く捨ててもらって早く買ってもらって売上を上げていくというスタイルは支持されなくなっていくかもしれないが、「安さ」は生活者の味方でもあるから非常に難しい。
ただ、記事の中に「スモール・イズ・ビューティフル」という表現があった。スモール・イズ・ベストではなく、ビューティフルだ。このことは別に我々のような小さな会社を褒めたたえているわけではなく、小さいからこそ何を大切にするのかを具体的に発信していかなければならないということだ。そしてそれがビューティフルなのかどうかは生活者が判断することだ。
例えば、我々は提案、販売、デリバリー、トラブル対応、修理、引き取りその他サービスをスタッフ全員で対応することで、他の店ができないことを自分たちが責任を持ってやっていく。
決して一流大企業なんかではないが、やっている仕事がある意味「美しい」「ビューティフル」だと思われる存在になることもありだ。
「スモール・イズ・ビューティフル」」を目指すのは難しいし時間もかかるからこそ、やりがいも生まれる。