城丸正ブログ

ランドスケープをつくる

2019.09.08

先日、専務と若い男性社員の二人で仕事のため三重県まで行った帰り、何となく気になっていた近江八幡の和菓子屋『たねや』に寄って、見たこと・触れたこと、そして『この建物 お菓子屋です』という本を一冊買って帰ってきた。

私も以前からこの会社は気になっていて、社長さんが書いた本も読んでいた。

行ってみたい店の一つであった。何よりも嬉しかったのは、彼等がちょっとしたキッカケで足を運んで感動して帰ってきたことだ。相当参考になっただろうし、すぐに真似などできるはずはないが、漠然とした目標になるのではないだろうか。

今の時代、スマホで情報や知識は簡単に得ることができる。

でも、私が常に言っていることは、

今、会いたい人がいますか

行ってみたい場所がありますか

読んでみたい本がありますか

見たい映画ありますか

聞きたい音楽がありますか

なんです。

現実のリアルなことに積極的に行動する、それが遠回りでもいいと思う、必ずその人の内面にある感覚や感性や、要は五感に対し大きな影響を及ぼすと思う。

それと『たねや』さんのラコリーナ近江八幡の写真を見ると、一つのランドスケープを作り上げている。菓子屋であろうが、家具屋であろうが、だんご屋であろうが、ワイナリーであろうが、これからはランドスケープ、景観が重要なんだと思う。幸いにも縁あって、庭師と言っていいのか、ランドスケープをテーマに庭を造る町屋さんとも仕事ができるし、人の繋がりも一つのランドスケープの原点ではないかと思っている。

因みに、だんご屋さんは江口だんごさんで、ワイナリーはカーブドッチワイナリー。

規模の大小はあるけど、何となくベースにあるのは共通している部分もあると勝手に考えている。

何が大切かと言うと、ついつい行って見たくなる場所をどう造るか。そのことが我々の挑戦であり、一人ではできない、だから共感や共鳴する人や、異業種の共同作業が大切になってくる。

結果として、人が繋がり、互いを尊重する気持ちが強くなり、その土地の幸福に繋がって行けば、政治とは違う商いが、なくてはならない存在になる。

そんな風に考えているジジィです。