城丸正ブログ

ホワイトで勝てますか?

2024.04.05

という記事がおもしろかった。働き方改革関連法の施行から5年経った。

この間に、「働く」ことに関してより色分けするようになった。ホワイト企業やブラック企業、そして「モーレツ企業」。さらにいろいろな本も出た。

『ワークライフバランス』とか『ワークライフアンバランス』あるいは『働かない「働き方改革」でいいのか?』・・・・などなど。

ニデック(旧日本電産)の代表の永守重信さんが「ハードワークで勝つまでやる。ワークライフバランスなんて言っていると戦いに負ける」と一発かましていた。

じゃあ、ホワイト企業とモーレツ企業どちらが勝っているのかというと、モーレツ企業だそうだ。モーレツ企業は働きやすさは低いが働きがいは高い。一方、ホワイト企業は働きやすさは高いが働きがいは低い。両方とも低い企業をブラック企業と分類する。働きやすいさを高めることは大切だが、それだけでは会社も社員も成長しない。これからは働きやすさと働きがいの両方が加わったプラチナ企業にならないと残れないと書いてあった。

「さらばホワイト」やっぱりなと思う。昭和生まれはどうしてもモーレツの方がわかりやすい。今の若者には理解できないだろう。当然だと思う。現実の仕事はほとんどが気の遠くなるような地道な取り組みをして、少しずつ形にしていくものが多い。失敗の連続のなかで何かが生まれることもある。一緒に働く仲間に声をかけたりかけられたりすることで、うれしさと自信につながったりする。たまにはバカになって難しい事に挑戦するということもある。

「働きがい」よりも「おもしろいか」「うれしいか」。人はどんなときにうれしいと思うかを何度も何度も自問自答し続ける。何かを決めるとき、「良い」「悪い」で決めるとみんなが同じ選択肢を取ることになってしまう。なぜなら「悪い」よりも「良い」を選ぶからだ。じゃあどうする。仕事でもなんでもそうだが、「好き」か「嫌いか」で選ぶ方がいい。さらに「なぜ好きか」「どこが好きか」を問い続けていく。

「仕事」「会社」「働く」は色で分ける必要はない。時にはブラックにもなるし、ホワイトになることもある。どうでもいいことだ。

嫌なのは、次はこうじゃないのという発信。次はプラチナ企業だってさ。