城丸正ブログ

ブランド

2023.04.22

「ブランドしか残れない」というアパレル業界の記事を読んで、自分に当てはめてみた。

その内容は、「最近のアパレル業界は成長より淘汰を感じる。同質巨大市場がなくなり、小さな個性を持った市場が複数存在する新しい時代。さらに、少子化、経済の縮小、購買力の低下、高齢者の増加、若い働き手の不足、低迷する地方経済などが今まで成り立っていた発想の限界を明確化させた。今や売れれば勝ちの時代ではない。哲学のない企業のメッキがはがれ始めている。どんなに大きく歴史があっても存在理由を忘れた企業は退場させられる。安易なまねでごまかさないブランドって、一つの生き方であり存在理由そのもの。」というものだった。耳が痛い。

家具業界においても、町の家具屋はほとんど無くなった。それに代わって、全国を股に掛けて拡大するチェーン店(ニトリ)。ある意味、ニトリも企業としての生き方、そして存在理由があるわけだから、ニトリブランドだと思う。

小さな個性を持った市場が複数存在するというのであれば、そこが生きていく場だと覚悟を決めるのもありだ。

店舗の拡大は無理。したがって、安く大量に作って売ることはできない。40年近く続けてこれたのはなぜだろう。

できることは、店が存在する地元の価値を改めて見つめ直すこと。人口が減っていったとしても、この土地の水や空気、環境だからこそできることがある。

大切なのは、衣食住であり、「まち・みせ・ひと」であり、「ひろう・もらう・かりる」という人とのつながりだったりする。これらを大切にするだけで未来像や使命、そして存在理由というブランドがつくれるのではないか。これにはゴールなどない。常に進化・適用することで生きていける。