城丸正ブログ

ハラスメント(嫌がらせ)はそこらじゅうにある

2018.09.03

最近、パワハラ・セクハラ・ブラック企業が大きな問題として取り上げられている。

私は少し別の角度から見ようとしている。

68年生きてくると、子供時代・20歳代・30歳代と、嫌がらせや暴力やいじめ、あるいは近所のおやじにちょっと悪さしただけで怒鳴られたり、頭を殴られたりすることは当たり前にあったし、わりと平気だった。

昭和の20年~30年代は日本が戦争に負けてどん底から這い上がる時代、やっと殺し合いが終わって平和になっただけでもありがたいと思う大人が、未来に夢と希望を持ち、何もない、金もない、必死で生きていく、子供も沢山産まれて、結果私達は戦後のベビーブーマーと呼ばれ、学校では1クラス50人以上、1学年10クラス以上、当然、競争・競争だった。

テレビからは、24時間戦えますか、年中無休、1週間は10日で考えろなどと、急速に世界2番目の経済大国になった。

そしてバブルが起こり、バブルが弾ける。そして平成に突入した。

経済は停滞し始めると同時に、情報や物があふれ、ほとんどの物が揃い、メイドインジャパンからメイドインチャイナになり、安さを武器に拡大する一握りの企業が主役になってきた。

グローバルの流れの中で、物作りはコストの安い東南アジアに移り、国内では生き残るために今度は生産性を上げないとだめと言われ、長く働いても伸びない時代だから365日のうち150日休めばヤル気が出て、効率が上がり生産性が上がる。さらにテクノロジーを使って人というコストを使わず、さらに経済成長させよう。

この流れ、なんだか現代版のパワハラのような気がする。

最後は20年前より休みが多くなって、給料が一緒、もしくは多少下がっても幸せな生活でしょう。だって、家族と一緒の時間がどんどん増えたでしょう。でも『お父さん』もっと働いてよ!という声が出てきそう。

時代はその時右へ行ったり、左へ行ったりする。右往左往するのが世の中だし、今の国のトップは戦争体験者ではなくなったからある意味怖い。

ぜひ国のパワーハラスメントはないことを祈る。