城丸正ブログ

ネット社会における小売業の立地条件とは?

2017.06.27

ネット社会の中で、小売店が人の多く集まる場所や、好立地といわれる家賃の高い場所に出店することは、もはや時代遅れだと思う。フリーのお客様を”顧客”にしたい気持ちはわかるが、人が多く来る、集まるからチャンスが生まれるという考え方そのものが、おかしい。極端な言い方をすれば、出店する場所はどこでもいい。

ただし、地方の場合、100%車で移動することが多いわけだから、駐車場が店の席数と面積にマッチする、あるいは、想像する以上の駐車台数が必要である。ところが、こだわりの品や、こだわりの店、こだわった食材という空気ことばに酔ってしまうと、継続がむずかしくなった。女性1人1台の車で移動する時代に、あまりにも少ない駐車場しか用意できないとすると、それだけで『もういいか』となって、ネットでいいとか、他に行こう、とかになってしまう。

お店を開くとき、考えなければならないのは、ネット社会という現実の中で、”誰に・何を・どのように”という基本に戻ること。

”誰に”が、女性であれば、どうだろう。

”何を”を、食を、衣類を、雑貨を、その他。

”どのように”、森の中で、商店街で、その他。

今まで以上に、客観的に冷静に考えないと。そして、深く、深く考えないと。自営業というのは、今もこれからも、成り立たないのではないだろうか。

ものすごく、むずかしい。