城丸正ブログ

テーマとメッセージ

2024.07.22

「子供の頃の耳や目、肌などで感じた情報のすべてが、その後の大人になってからの『感性の質』に大きな影響を及ぼすと言われています。多くの時間を過ごす家庭内の環境作り、インテリアもその重要な要素の一つであると考えています。」

このメッセージは取引先のアクタスが20年ぐらい前、子供の生活環境を積極的に開始したときのメッセージであり、テーマは「base for kids」だった。

何をやるにしても、なぜそれをやるのかは大切だと思った。多くの家具屋が、いかに学習机、ベッド、本棚、ランドセルを売るかが当たり前だった。

だが、これからは売場の中に子供部屋という空間をつくって親よりも子供が喜ぶ、さらに入学して新しい生活が始まるワクワクするという気持ちも感じる提案をしなければと気付かされた。

あれからだいぶ時間がたって、子供の家庭内の環境作りよりも「ランドセル」が一番最初に選ぶものになってしまった。

しかも、来年ではなく再来年入学する子供のために予約販売をするという販売競争になってしまっている。販売する身としてはおかしいと思いながらもその流れにのみ込まれている。

少子化という現象、ランドセル販売がエスカレートしていくのであれば少し角度を変えて、最初のテーマ「base for kids」に戻って提案する。

先、先、先へと進むのもいいが、元に戻ってやり直すのも大切だと思う。どんどん縮小していく市場で我々のような小さな店が競争しても意味がない。答えはないけれど、他とは違く提案をする時が来た。

このことは子供の家具だけの問題ではない。