ショーケンが68歳で死んだ。
同世代の死は、自分自身の終わり方を少なからず意識する。
病気を隠すことも彼らしい。今、何かと発表する人が多いなか、ショーケンらしいカッコよさを感じる。
隣の花屋の仁ちゃんとたまに話をすると、最近全く結婚式に呼ばれなくなったが、葬式に出る回数が多くなったと互いに笑ったりする。
この歳になって、ショーケンが『カッコイイ』という言い方は似合わないかもしれないが、ショーケンにしろ、誰でも、本当はカッコ悪いことや過ちの方が多いのが現実。だからこそ、ずーっと後で『カッコイイ』に、1つか2つ変わることがある。
人が100人いたら、100通りの生き方がある。カッコイイこともカッコ悪いことも、本当はどっちもどっち、わからない。
一生は一回、それも限られた時間しかない。
世間はたとえショーケンであろうが、樹木希林であろうが、いずれ忘れる。
ただ、家族の心の中にはずーっと存在し続ける、それだけでいい。