城丸正ブログ

サルの話から

2019.11.09

今回の台風の影響で、外来種のサルの檻が壊れ、多数のサルが逃げてしまい日本猿と交尾する可能性がある。その結果、日本猿との雑種(ミックス)が生まれ、日本猿のブランドが崩れてしまう危険性があるというニュース。

人間の社会ではグローバル・グローバルと叫んで、これからは世界は一つになって豊かさを目指すなどと言っているわりには、交わっては価値が無くなるものも実は沢山あるわけです。

サルには何の責任もないわけで、全部人間の身勝手な考え方でやっていることが原因なんだと思う。

グローバルって本当にこれから大切なのか?

今日の日経の一面に、グローバル化、新たな壁生むの記事で、30年前の株式時価総額ランキングで1位から5位までは日本の企業、現在は1位から6位まで米国のIT企業、そして10位まで米国と中国という2強体制。

地元に目を向けてみると、県の財政が非常に厳しいというニュース。ローカルが都会並の豊かさや便利さ楽しさを追求することは悪いと思わない。だが、現実は県外から出店する大きなショッピングモール。1つで10か所くらいの小さな商店街はシャッター通りになっていく。しかも、そのモールの店舗のほとんどが県外の店であり、その店の売上げは全部翌日には県外へ送金され、ほとんど吸い上げられていく。

じゃあ、もっと地元の店が頑張って魅力的な店をつくり、集客を図ればいいでしょうと言う人も多いと思う。そう、資本主義の社会だから当たり前です。

しかもネット社会、良かれと思って様々な商業施設を誘致した県も、不動産業者も、おそらく商店街へ人は行かなくなるだろうということは想定していたはず。頭の良い人が役人になるわけですから。

じゃあ、なぜグローバルとか開発とか前向きな行動が、10年20年30年後に何となく成長させようと努力してきたはずなのに、そうでもなく、財政が悪化し、そうだ少子高齢化のせいにしよう。

でもさ、我々小さな商店は世の中がどうであれ、ファンに支持されなければ生き残れないし、補助金や行政の何とか再生とか活性化案ではない、昔からのシンプルな商いの形しかできない。

そこにしかない価値をどうつくるかが問われている気がする。

あえてローカリズムを徹底していきたい。それしかできない、日本猿になりたい。