城丸正ブログ

アイデアだけでは無理

2022.04.24

アイデアそのものには、そんなに新しいものはないと思う。新しいアイデアではなくて、無意識に何かと何かを組み合わせている。

自分も人のマネをして動いて気付いたことがある。よく、所詮マネはマネで終わると言われる。だが、やっている人が違えば違うものになる。

世の中には成功事例をフランチャイズ化して拡大するビジネスがあるが、10年も20年も結果を出し続けることはできないだろう。似たような形態がどんどん生まれ、競争になる。

変化し続けなければならない、早く結果を出したい、早く成功したい、誰もがそう思う。だが、丸々コピーはできない。やっぱり自分で何かを見つけ、何かを組み合わせて新しいオリジナルを作ることが大切になる。

今までの経験から言えるのは、まず当たり前の立地でスタートしてみる。単純に人の集まる所で、一生懸命朝から晩まで年中無休で10年やると見えてくる。自分は一つはずした。

人の集まる所ではなく、新大のはずれ、誰も来ない所だったから苦労した。その事が後で生きた。それが、鳥屋野潟の倉庫で店を開くという大馬鹿をやってしまった。

でも、その前の古町商店街での16年という時間があったからこそ生きている。アイデアとか発想は、考えた人の思い通りに行ったときはそれほどブレイクしないと思う。なぜならば、お客さんが「なんで古町からこんな鳥屋野へ移ったの?なるほど、ここに移った理由がここに来るとわかるね。」という声だった。大切なのはお客様が感じてくれることだと、つくづく思った。

人は、自分も含めて、自分中心に考えて動く。思いやアイデアが具現化して、それなりの評価が得られることは嬉しい。しかし、お客様はものすごいスピードで変化していく。

自分に酔っていたらあっという間に消えてしまう。アイデアや発想に、何かを組み合わせ、新しい使い方や楽しみ方を提供していくことが必要になった。しかも、先回りして「一か八か」やるしかない。小さい会社や店が生き残るには、常識では無理だ。