城丸正ブログ

よく働くということ

2019.06.25

笠巻勝利さんが書いた本で、『固定観念を打破し、新しい自分を創るヒント』という記述である、業績の良い企業はよく働く、当たり前である。

絶対量の時間のほかに、もう一つ大切なことがある。それは、よく働く企業の方がやる気がある、やる気があるからよく働く、よく働くうちにやる気も出てくる。

これは表裏一体と言えよう。

『少数精鋭』とは、少人数で沢山仕事をするから精鋭化していく。もう一つの意味は、優秀な人が少数で事に当たるということ。業績の良い企業は目標を中心に物事を考える。

朝早くからスタートする、夜も『今日の仕事を明日に延ばすな』を基準にする。だから実績は周囲の人を満足させる。

こういう考え方で働く人を目標基準局型人間と彼は言っている。

一方、労働基準局型人間は、就業規則を基準に働く、時間を中心に物事を考えて行動する。

どっちにしろ業績が悪ければ会社は倒産してしまう。会社に対する貢献度の高い人間にはそれなりに応えようとすることも当然であると、1989年頃の本の内容だ。

すごく分かりやすい。

今は短時間でいかに稼ぐか、そのための働き方改革、皆がみんな働く時間を短く、効率的に働き、更にITを使えば今までよりもより大きな結果を得ることができる、皆で努力しようが主流。

本当にもう一度、よく働くとはどういうことかを考えてもいいのでは。

よく働くとやる気も出てくるを信じて、少人数で沢山の仕事をして精鋭化していくのもありだと思うけど、大企業じゃないんだよ。

我々は中小零細で、吹けば飛んでしまう存在であることを自覚すれば生き方は決まってくる。流れに流されず、今の常識を疑うことも時には大切。

そんなに優秀ではない人間が集まって、人の何倍も時間を使って努力しても思うようにいかない、でも好きだからこそ、やり続けたい。たったそれだけで今まで続けて来た。今更時間を短く、効率を上げた仕事をしよう!なんて言われても、そうかい、そうかい、で終わってしまう。現実には我々と同じような中小零細が99%なんじゃないの?理解して欲しいよね。

『日本の国の偉い方』、もっと我々の気持ちになってもらいたい!

無理だろうか。

労働基準局型と目標基準局型という表現、最高!

この人、今生きていたらと思う。