城丸正ブログ

やよい3月

2014.03.17

3月は32年前、新潟大学の近くでリサイクルショップ、ツールボックスを始めた月です。お金が無くて、ひろう、もらう、かりるがモットーでした。その当時の店を知っているお客様も多数いらっしゃると思います。米軍基地を回る前の5年は日本の古道具を主たる商いにしていました。洗濯機や冷蔵庫、デスク等々、大学生相手の商売でした。TVドラマの北の国からの五郎のような生活かも知れません。ですから3月は特別な月なんです。

今年の今月は増税前ということもあり、多数のお客様がご来店されています。世の中の流れに大きく影響され、本来の店の実力ではないような事も沢山起こっている現実です。先のことは誰も予想できません。4月以降は相当厳しくなると思います。人はどうしても嫌な事、苦しい事は目をつぶり、華やかで明るい事の方に目を向けたくなるものですが、ここはじっくりと目をそむけない方が良いと思っています。便利で効率的な暮らしを手に入れても、なおも満たされることがおそらくないかも知れない。我々をひきつけてやまないものを探し、どうつくり上げていくか。ネットや画像情報があふれかえって判断に迷うことも多くなり、文字や画像やバーチャルな事では伝わらない。そう思いませんか。五感に訴える様な感覚的なことを大切にしていく店を時間をかけて作っていく。そんなことを思う3月です。