少し前に、住宅ローン完済年齢上昇、平均73歳、年金生活不安定になる。
という記述があった。
『2020年の住宅ローン利用者が完済するのは平均73歳、この20年間で5歳上がった。借入時の年齢や金額が上昇している。その結果、年金生活は不安定になりかねない。貸し手も借り手も老後リスクを吟味する必要がある。
完済時の『高齢化』には3つの要因がある。
1.晩婚化で住宅の取得時期が遅れている。例えば、2000年の前半は37~38歳でローンを始めた。だが、2013年以降40歳代になった。
2.融資額も増加した。低金利を背景に、住宅価格が上昇、平均融資額が20年間で1900万円から3100万円に増えてしまった。
3.それに伴って、返済期間の長期化、退職金も減少傾向、60歳でローンの平均残高は20年間で700万円から1300万円以上に増えた。
年金は持続性が揺らぎ、老後リスクは膨らむにもかかわらず、未だに持ち家取得を促す政策が出されている』
この内容は、住宅メーカー・銀行・不動産、我々のような家具・インテリア業、さらに水道・ガス・電気と、ありとあらゆる産業に影響を及ぼしている。
だからこそ、持ち家取得を促す政策を止めることはできないのかもしれない。ただ、事実は事実として伝えたうえで最終的に決めるのは、生活者である。
世の中に出回っている高額な『物』が動くことで、経済がお金が『まわる』のは確かで、持続可能はだんだん難しくなっていくのもわかる気がする。どうしても『今』さえよければ将来はなるようになるが主流になってしまう。
なるようにならないだろう。
『こんなことを書くな、お前だってこの流れに乗って商売やっているだろうよ』と言われれば、その通り。
でもさぁ、本当にこれでいいのか。