城丸正ブログ

つらい仕事が人を成長させるってさ

2021.05.31

世の中どんどん便利になっていく。

それはそれでいいことだが、ちょっとでも思い通りに行かないと、自分のやり方のどこが悪いのかを考えなくなり、周りのせいにする。

その方が楽だし、傷付かない。

例えば、今はコロナウイルスや不景気、人口が減る、あるいは高齢化といった様々な理由を上げてしまう。自分自身も少なからず考えてしまう。

ある本で、こんな時代だからうつ病にかかる人が多くなったとあった。

一般的にうつ病と診断されるのは、人並み以上に生真面目で責任感が強く、何かうまくいかないことがあると『自分が悪い』『自分は駄目だ』と考えて落ち込み、ストレスをため込んでしまう人がなりやすいと言われている。

ところが、今は『自分が悪い』ではなく、『周りが悪い』と考えて不満をため込み発病する、新しい形のうつ病が若い世代に増えている。

なんとなくわかる気がする。

長く生きてくると昔のことを思い出す。

昔は、働くことは食べることであり、金を稼いで欲しい物を買うという単純な生き方が当たり前で、心の病の問題は大きくならなかった。

なんで今、物も情報も溢れている豊かな世の中なのに、精神面で様々な問題が生じるのだろう。

解決策はいつも言っているように、『便利で簡単、安くて早い』を捨てて、『不便で難しく、高くて遅い』だったら、これを解消するには迷っていられない。なんとしても乗り越えていこうとする。

つらい仕事ほど人を成長させるとも言われている。

どっちを選ぶかは自由。

自分も商店街から逃げて郊外に店をつくったが、それはそれで大変だったし、今も戦いは続いている。