城丸正ブログ

つながるという、お互い様経済

2018.08.30

10年位前、高杉良が『亡国から再生へ』という本を書いている。

私は自分の商売が思うように行かない、お金に振り回される毎日、どう考えていけばいいか、あるいは、人の問題、等々、悩むことが多い。そんな時、人に会うことも大切ですが、上記のような本を読むことで多少なりとも自信を持ったり、確信したりします。

この本で彼は、日本という国は『ものづくりの国』である、産業構造や業種は変化したとはいえ、戦後一貫してこの国家の形は変わっていない。

また、それを支えてきた国民のモラルや倫理も『いいものをつくる。それが社会のためになり、ひいては個人の幸福につながる』という点においては、一貫して変わっていない。

しかし、アメリカ型金融資本主義とグローバル化で、モラルと倫理が失われつつある。その結果、企業のトップや政治家のトップが責任をはき違え、モラルや倫理が後退してしまった。国や組織は下から腐るのではなく、上から腐るのだ。と書いている。

私も含めて耳が痛い人は多いのではないか。行政の水増しや、特定の業者の便宜を図る政治家など、もうどうなってしまったんだろうと思うほど、緊張感が失われている。

何度も言っているけど、上が腐ると全部おかしくなってしまう。

それと、物は安い人件費の国で大量に造って、大量に売る、ものをつくるのは必ずしも日本でなくても、安さを支持する国民がどんどん増えているのだから、社会に貢献している、全くその通り、それがグローバルですもんね。

でも、日本人が作った物を日本人が買って使う、直してでも使う、お互い様経済が残っていてもいいじゃないですか?

大きくはなれない、でも誰かの為にはなっている。

誰かの為になる方法は色々あっていいと思う。

ただ、誰かの為にならなくなったら、ドロップアウト。

小さい者、弱い者達は、お互い様経済が資本主義経済よりも大切になってきたように思ったりする。

どんなに素晴らしいシステムも必ず限界が来る。だから直す、見つめ直す。