城丸正ブログ

ささやかなこと

2017.11.14

極大な設備を必要としないデジタル関連の産業が増えているため、投資の資金が減っている。そもそも、デジタルとかITとか技術革新は、いかに人を使わずに結果を出すかという追求だから、従来の働く人のため、業績を上げるため、もっと雇用を増やすための真逆な考え方、ただ一点、いかにコストを使わずに売上げを上げるかだ。

人を”コスト”と見なすことは当たり前、そして丁度人手不足という絶好のタイミング。少ない人数でより多く儲ける、さらにAIだのロボットだのと、それは加速し始め、もはやSFの世界ではなくなった。碁や将棋の世界では人がAIに負け始めている。いずれ単純な作業、あるいはもっと高度な分野、例えば医療の分野にもロボットの方が正確に動くから当たり前のように使われ始めている。この流れはもう止まらない。誰も未来は予測できない。

だから、もう気にすることはない。不安な気持ちは昔も今もこれからも、なくなることはない。好きな人・信頼できる人・一緒に生きる人がいるだけで十分じゃないか。人間はもっともっとと欲望を止めることはできない。であれば、今までのように経済だけの成長ではなくて、もっと違う世界を見ることも大切かもしれない。ささやかなことか?