売場のスタッフより自分の方が詳しいと思っているお客様は約50%くらいいる。
さらに、売場のスタッフの説明が本当に正しいのかを疑わしいと思っているお客様は70%くらいいると言われている。
当たり前だ、簡単にスマホで調べることができる。
売場のスタッフよりグーグルを信用しているという。
我々にとって耳の痛い話。
じゃあ、これから小売業として、店として、販売スタッフとして、なくてはならない存在になるにはどうしたらいいのか。
まずは、スタッフの人柄だという。
未来の小売業界のスタッフは、今まで以上に店が取り扱っているブランドやメーカーの製品の熱狂的なファンであり、ユーザーであること。
そして、自らそれを自分の生活の中で取り入れて、その体験を基に語ることができること。
それが絶対的な条件。
さらに、専門的な見方ができて、頼りになる存在を目指すことで支持を得ることができる。
一番は、販売職に対する『愛情』であり、そこから生まれる熱意、そして、人と人との共感や共鳴を実感できることで、本当の意味での『プロフェッショナル』として生きていけるかもしれない。
さらに、このプロフェッショナルに求められるのは、接客販売に止まらず、リアルな空間を体験型の空間にしないと意味がない。魅力的なワクワクする環境をつくり、記憶に残る店をつくらないと明日はない。
我々の店がある、鳥屋野潟や長岡の高畑という場所は、今までの小売業の常識から外れている立地だ。
だが、物があふれ、情報があふれ、しかもコロナウイルスの感染拡大と、今まで経験したしたことのない事態に直面している。
だからこそ、今までこうだからとか、常識だからとか、前例がとか、もう通用しない。
どうせ田舎でやるなら自然の中で『時』を過ごしてもらい、ついつい買物してしまったという『場』の提案をすることが我々のような小さな会社ができることだと思うし、最後は『愛』なんだということ。