城丸正ブログ

『選択と集中』という単純はない

2020.06.20

手を広げ過ぎて思うように行かなくなると、必ず『選択と集中』という言葉が出てくる。

ところが中小零細は選択と集中をしては駄目だという経営者がいる。

なぜなら、一つの道が閉ざされたら、横の道がある。それが駄目なら、また別の道がある。誰が見ても無駄に見えるかもしれないが、実は将来への準備が自由にできるのが中小零細の一つの生き方だとも。しかし、これができるのはほんの一握りの経営者。

なかなかできないのが現実だと思う。

最近、映画館よりも家でレンタルDVDを借りて映画を見るようになった。

その映画の題名は忘れたが、監督のコメントが良かった。『勝つ見込みの薄いアウトサイダーが主役を演じると、それが妙にカッコイイ存在になっていくという。大ヒットしなくても、いつまでも味わい深い映画であり、また見たいと思わせる。』

我々も業界の中ではアウトサイダー的存在であるし、大きい相手に対し、勝ち目はないとわかっている。ただ、自分には取り敢えずこれしかないと思ってやり続けるのも一つの生き方。あれもやれる、これもやれるではなく、あれもやったけど駄目だった、これかもしれないと思って、またゼロからやるのも中小零細のやり方。

要は自分に合ったやり方でいいと思う。これからこうなるだろうとよく言われる。でも、これからはこうしていくでいい。

未来の『店』はどんな店。

オンラインであろうが、オフラインであろうが、大転換する時期にある。

選択と集中、いい言葉だが、私は色々悩む。そしてスタッフにまた同じ言葉を発する。

①これからこうするぞ!   ハイー!

②これからはこうだろう!  そう思います。

③だからやってみます。   取り敢えずまた失敗したな。  ま、いいか。

その繰り返しで今に至っている。