城丸正ブログ

『街の灯』的、存在

2021.08.11

つい最近、長岡店の向かいに今にも倒れそうな古家・空家が気になって、なんとかしたいと思い、地元の不動産会社の社長に頼んで手に入れた。

その土地の両隣に住んでいる方から喜んでいただいた。

いつ倒れるか心配だった、倒れたら大変なことになった、本当にありがたかったという。

さらに、バイパスから直線道路があって、もろにS.H.S長岡店の外観もよく見えるようになったのだ。

気が付いたのは、店の中や店の外だけを意識するのではなく、周りの自然や住んでいる人々にとってどんな環境がいいのだろうかが大切だと実感した。

我々がやっている仕事は小売業、今までであれば、店・商品・スタッフで良かったかもしれないが、もうそうではなくなっている。

何のために存在するのか、誰のために存在するのか、そこに店をつくったのはどんな理由なのか。

売上げを上げるためだけの小売業はいらない、と言われる時代、考え方を目に見える形で表現することで、1人でも多くのファンを増やすことが残れることだろう。

自分達の力はこれくらいしかない。

それでも、できることはどんなこと、多店舗展開よりもできることは何かを追求していくことも一つの道だと思っている。

鳥屋野店も長岡店も、我々の店の周りの環境が住んでみたくなる場所になっていったら街が生まれる。

大々的な開発ではなくても、時間をかけて、コツコツと店をつくり、環境を大切にし、傷んだものに手を入れていく。

当たり前のことをやり続けるだけで確実に住みたくなる『街』になる。

敢えて『町』ではなく、『街』をつくる。

誰もが気付かなかった場所を、時間をかけて、気持ちを込めて、そこで生きていくことで、『街の灯』になると信じている。