最近、私は『俺はね!』と頻繁に使うと社員に言われる。
実は、『私』・『俺』の連発は会社の死を招くという。
自信過剰や、自己陶酔に陥ると、現実を真っ直ぐに見ることができなくなる。そして妄想や勘違いに繋がり、数々の問題を起こす。
更に拙いことは、本人がそのことに全く気付かない。
それと、経験が浅い者ほど、物事がどれほど難しいものであるかという、物差しを持たないで、自信満々でいられる。
誰もが経験する。
他人の仕事はある一面から見ると簡単そうに見える。しかし、いざやってみると思った以上に難しい。
こんな記述を読むと心当たりが多い。
自分自身の自信は、ある時から崩れ、坂道を転げ落ちていくこともある。でも、大丈夫、何とかなると自分に言い聞かせている。
最も危険なのが、自分には力があるという認識。力は共感を弱め、カッコつけてしまう。そして権力は利己主義を強め、嘘をつく回数が増え、嘘が上手になり、自分がナンバーワンだという意識を持つ。すると誰かを傷つけても平気になってしまう。
面倒だよね、自信はある程度必要だが、自信があり過ぎると支配的になり、チームをダメにしてしまう。
日本のリーダー、大企業の社長・中小零細企業の経営者、一歩間違えると取り返しのつかない局面になってしまう。
この内容は、『残酷すぎる成功法則』という本に書かれている。橘玲さんが監訳している。橘玲さんと言えば、最近また『もっと言ってはいけない』が出版されている。
『俺はね』こういう本、大好きです。
また言ってしまった、『私』・『俺』。
オレオレ詐欺も最近高度化しているみたい、注意が必要。
特に『俺』みたいな高齢者、ついつい使うよね、『俺』ってさ。