ニューノーマルとか、ニューライフとか、コロナ後の生活がどうなる、こうなるという予測が多すぎる。
人間の基本的なことは変わらない。喜び・怒り・哀しみ・楽しみ、中でも喜びは昔も今もこれからも変わることはない。コロナを経験して、本当に必要な『モノ』、大切な『コト』を見極めていると思う。
自粛ムードの中、自然との触れ合いに気付き、アウトドアに関心を持つ人が増える。すると、今までアウトドアのカテゴリなど扱わなかった業種でも、キャンプだ、アウトドアライフだと提案し始める。我々も多少なりともそんなところはある。
要は、『今ってこうだ』という流れに乗って、我先にという考え方をしてしまう。さらに『こんなサービス付けます』『こんなキャンペーンあります』等々、同業他社だけでなく、異業種も似たような販促や特典で競い合う。同じ方向へ、俺も俺もと流れに乗り遅れないように走っていく。結果、自分の首を絞めてしまうことも多い。だからもう一度、最初の目的は『なんだったけ』、それって『面白いことだったけ』と考え直す必要も今なんだと思う。
売上げは一番大切です。それと同じくらい、この地域の中でどんな存在になりたいのか、世界や日本とか、そんな大きな世界ではなく、あくまでもローカルであり、限られた場所でどう継続し続けるかも一つの大切な考え方だと思う。
つい最近、日経の記事で糸井重里さんが、アマゾンは昔の百貨店のような存在、買いたい物があったとき、アマゾンで探せば必ずあるという存在。これはすごいこと。でも小さい組織は、人がものを買うのは『買う喜びを買う』、商品がなんでもあることは喜びではないと書いていた。
さすがというコピーだ。我々の仕事は正に買う喜びを買っていただくこと。
コロナ禍であろうと、コロナ後であろうが変わらないことがある。
それは人は人に会いたい、そして話をしたいし、聞きたい。離れていてもその人を思い出したい。
あくまでもリアルでなければならない。便利な道具で全てが済むはずがない。
だから決してニューなになにではなく、人間の本質はオールドでもなく、ニューでもなく、当たり前のことが安心につながる。