集客という観点で気になっていたのが「道の駅」だった。
たまたま「道の駅」という記事があって読んでみたら参考になった。
「道の駅」は1993年4月に103駅が初回登録された。今年の6月で1,230施設になった。最初は「地域とともに個性豊かなにぎわいをつくる場」というテーマだったらしい。それから「目的地化」して今は「地方創生や観光を加速する拠点」を目指している。具体的には、温泉施設やキャンプ場などの機能を併設したりするようになった。それとは対照的ににぎわいを失ったのが地方の「街の駅」といわれる中心市街地だった。こんな内容だった。
我々も中心商店街で店をやってみてなかなか集客できない経験をした。キャンペーンやセールとなど、安さをアピールして少しでも売り上げにつなげようとしたがすぐに限界を感じ、郊外に出ようと決めた。できることなら自然の中に店をつくるのもこれからは大切だろうと思い、水の街新潟なら鳥屋野潟、城下町長岡なら高畑という場所を選んだ。
古い倉庫、そして廃業した割烹旅館に時間とお金をかけてつくりつづける。決してゴールなどない。手を入れ続け、衣食住という暮らしの提案をする仕事をする。「道の駅」とは全く違う。
「街の駅」とも全然違う。「S.H.S」という場が好きだという人を増やしていくことで成り立っていく店。そこで一番大切なのが、そこで働く人がそこが好きでしょうがないという気持ちを持っているかどうかだ。その気持ちが強ければ強いほど集客につながるのではないだろうか。
鳥屋野店は25年、高畑の長岡店は18年つづいている。食事もできるし、特に長岡店は結婚式もできるし宿泊もできる。だから、ちょっと違う「駅」になる努力をしていこうと思う。