城丸正ブログ

「時は金なり」じゃない

2022.07.10

「時は金なり」という言葉がある。これをどうとらえるかでだいぶ違う。

「時間をかける」に対して「損が生じる」という解釈をすると、ものすごく殺伐とする。よく、成果主義とか能力主義とか取り上げられた時期があった。

人の成長の速度にはばらつきがある。入社当初は良かったが次第にブレーキがかかってくる人もいれば、立ち上がりは悪かったが徐々に頭角を現してくる人もいる。

成果が出るまで様々なプロセスがある。大切なのは、「待つ」ことだ。特に、若者は長い時間が経たないと分からない。

だいぶ前に読んだ記事に、人類史的なブレイクスルーの多くが「若い頃は周りからバカだと思われていた」人間によって果たされたという記述があった。これがずーっと胸に残っている。

効率とか生産性とかを競うだけが全てではなく、人それぞれのペースで自由な考え方で物事をとらえ、他人からバカだと言われようがやり続ける。目先の損得だけでなく、小さな成果や成長で十分だし、何気ない出会いから何十年も続く付き合いは、非効率だけど大切な「縁」でもある。

「時は救い」であり、「時は見守る」ことでもある。

そういう意味で、古臭い終身雇用も年功序列もある意味では「時」というテーマだと思う。変化のスピードが速いからこそ、時間をかけて物事に取り組むことだったり、付き合っていくのも大切なんじゃないの。