城丸正ブログ

「時と場」の提案

2023.11.20

今日の日経MJの一面「食品に活路を見い出すドラッグストアが進化している」を読んで、あらためて自分の商売を考えてみた。

一つのことを深く掘り下げて追求することも大切だが、生活者の変化をどう捉えて自分たちがどう変わっていけるか、それを目に見える「カタチ」にすると同時に、提供者である我々の熱い思いと行動が試されているのだろう。

薬屋で食品や野菜を買う。一昔前ならあり得ない事だった。今は当たり前。では、我々の家具屋はどうなんだ。家具を買う動機は新築、結婚、買い替えぐらいだ。だから家具屋に足を運ぶことは一生に3~4回ぐらいだったろう。今は家電チェーンが家具を売っているし、本来は耐久消費財の家具が消耗品として大量生産・大量消費・大量廃棄のサイクルにぶち込まれている。

人口も減っている中でどう支持されるか。我々も家具屋として家具を提供しているだけでは生き残れない。提案するサービス、ロケーション、それから店そのものが「企画」あるいは「売りもの」になっていくようにしていくしかない。

S.H.S長岡はウェディング、食、コーヒーショップ、家具、雑貨、インテリアを通じて「時と場」の提案をテーマにしている。これなくして我々の存在はない。

S.H.S鳥屋野は先週末、「MIC」というアパレルブランドのポップアップがあった。悪天候にもかかわらず2000人近い来店客数で、インショップの売上も良かった。

あらためて各ショップの努力と、複合型である商店街を時間をかけて作り続けることの大切さを実感している。

小売だけでは弱い。十分承知している。だからこそリアルな存在と時の過ごし方、それから空間という場の提供を小さな我々が協力して作っていく、これしかない。