城丸正ブログ

「刺さる」記事

2023.09.14

「ニコアンド」を展開するアパレル産業の会社アダストリアが、雑貨から家具、マンション、そして戸建てへとステップを踏むように事業領域を広げている。

「ニコアンド」という店が誕生した頃、主要な顧客は20代、30代、今は40歳を超えた。いずれ50代、60代と歳を重ねていく。

ブランドの成長には新しい価値を提供し、一人一人のお客さまと長い関係性を持つことが欠かせないという考え方の企業だ。

例えば、千葉県で「ニコアンド」ブランドの家のオープンハウスに週末見学者がひっきりなしに訪れたそうだ。ファッション好きの生活者に応える個性豊かな建築業者やリフォーム会社はあるが、その多くが身近な存在になっていないからこそアダストリアというブランドが活きる。

家具、インテリアに集中して仕事をやってきた身として刺激的に感じると同時に、業界という概念を捨てる時代になってきたと感じている。

服の枠を超えた活動が徐々に広がってきている。ビームスは早くから街づくりに携わったり、無印良品も家づくりや古民家を再生した宿泊業をやり始めている。

大きくて力があって資金がある会社だからできることかも知れないが、小さくても目の前の状況に対して新しい挑戦を仕掛けていくことは大事だろう。

家具もアパレルも厳しい状況で仕事をやっている。この記事は刺さった。”大岩佐和子の消費を斬る”という内容の一部だ。

自分たちも、一つ一つをつなげていったら今になった。「一極集中」はとっくに通用しないし、「選択と集中」も過去になったように思う。

「服から家へ アダストリア」これが進行中だ。