今日の記事で「ロゴの表情で私たちは会社を評価しているかもしれない」という内容があった。
自分も商売を始める40年以上前、店の名前をどうしよう、といろいろ考えてツールボックスという名前でスタートした。
工具箱という意味なんですけど、「箱」が大事ではなく、カナヅチ・ヤスリ・ノコギリ・カンナ、まだ他にも沢山工具が大切です。この道具達がなかったら直すことも作ることもできない。
そこで、俺が「箱」で、お前達はカナヅチでありヤスリでありノコギリで、一つでも欠けたら何もできない。だから一緒に頑張っていこうぜ、なんて吠えていた。
後に株式会社ツールボックスにして、店の名前をスイート・ホーム・ストアに変え、さらにS.H.Sにした。ツールボックスという男の世界から真逆な「スイート・ホーム・ストア」。
なんと女性的な店名でしょう。最初の頃、似合わない、ありえないなんて言われた。しかも、プライベートな生活は決してスイートではなかったから大ひんしゅく。自分にとってロゴなんてどうでもいいと思っていた時期でした。しばらくして「店」のリニューアルを機に、真剣にロゴを考える様になった。その結果、今使っている「S.H.S」にした。
単純です。スイート・ホーム・ストアの頭文字を使っただけ。そしたら昔からのお客さんに「スケベ・エッチ・スケベ」だろうなんて言われて大笑いした。
でも、5年、10年、20年、いや30年と使い続けた「S.H.S」というロゴは変えることはできない。
この記事で、「ロゴの発信者が思う以上にメッセージは届いているし企業のことも思われている、そして会社や商品に対し応援したくなる気持ちになれるかどうか決めている。さらに、思いや情熱が凝縮されたロゴには必ずストーリーがある。背景にどんな物語があるのか想像を掻き立ててくれるロゴは素敵だ。」とあった。
あらためて、ロゴもそうだけど、店や会社もながーく愛してもらい、深く愛してもらうために、今まで以上に何が大切なのかを考えて仕事をやっていこう。
ありがとう「スケベ・エッチ・スケベ」と言ってくれたあの人。バッドホームを作った自分だからこそ、スイートホーム、さらにアウトドアでもいいけど、インドアの方にも目を向けてもらえると、「S.H.S」はなくてはならない存在として、少しは役に立てるのかも知れません。