土日にちょっと変わった設計士の先生のちょっと変わった、いやだいぶ変わった「住む」という提案の場で対談させていただきありがとうございました。このような場で話をしたのは初めてでした。
「カタチ創庫」という建築事務所の織田島さんという社長さんです。知っている方も多いと思います。見た目は私と兄弟かと思われるくらい似ていますが、20歳以上若い方、ただ「変人」の部類に入っている人です。だって、コンテナを使ったり、スモールハウスだったり、当たり前に存在する住宅ではないわけです。
彼がYouTubeで流しているのが『オダジーのおつかれちゃん』です。変でしょう。でも一級建築士の先生なんです。
自分も長く家の中の暮らしをやり続けてきたことで、当然その箱である家に対しても関心が向いて、20年以上前に清家清という人が書いた「やすらぎの住居学」「やさしさの住居学」という2冊の本を手に入れ、何度か読んでいたのでこの対談でも話したら「オダジー」さんも同じ本を持っているということだった。なるほどと思い、さらに今の住宅に対して感じることについて話をすることができた。
自分から一発カマしてみたのが、清家さんも言っていることではあるが「家は10年もたないこともある」ということ。20年、30年、いや50年と長いローンで建てた家にはそのローンに疲れて手入れをしなくなる。あるいは放っておくと10年ぐらいであちこちガタがくる。これは建てた業者の責任ではなく、住む人の責任だ。だから一つの案として、最初から完璧なものをつくらなくてもいいのでは。用意できる資金の範囲内で建てられる家を建ててもいい。それから少しずつ段々と良くしていくという考え方もありだ。そうなると、結婚と家づくりは似ているように思える。最初から理想を求めなくてもいい。長くとも10年のローンを目指して短く組むのもありだ。
実はカタチ創庫さんの展示場では、今の流れに逆行しているとまでは言わないが、家づくりの方法はいくらでもあり大切なのは家族計画、そして経済計画、最後が建築計画だとも伝えている。
普通は建築計画が真っ先の人が多いが、ここはまずじっくりと考える必要がある。