城丸正ブログ

成長が止まったことを認めた生き方

2018.02.03

商売をやっていると資本主義とか自由主義で良かったという時代は終わった感じがする。

資本主義が成り立つ3つの前提があるそうです。

1つ目は、人口が増える。2つ目は生産技術の進化。3つ目は経済成長。なんだけど、どれか一つの条件が失われれば終わる。だから先進国はだいたい成長率が0~1%台なんだそうだ。しかも成熟社会は経済成長は鈍化するけど、とりあえず生きていける。どんなことをしても”欲しい”ということがなくなった、だからそこに必死さはない。

じゃあ、経済成長しないならグローバルだ、世界を視野に入れて物事を考え実行しなければ、という空気。こんな国内の現状のなかでさらに経済成長させようとすれば、もう残された分野は金融経済へ向かってしまう。金で金を買う動き、それが株・債券・土地・石油・仮想通貨…だんだん人間抜きの経済になっていく。だからこそ私みたいな小さな店や会社は他が気付かない所を探し、本当はもうほとんどそんな隙間なんてないけどそこを見付けて、他人の何倍も細かく丁寧に何度も何度も繰り返し続けることで、ようやく小さな可能性に出会えるのかもしれないと思っている。

本当に役に立つかどうかを探して生き続けるしかない。どんなに時代が変わっても胸を張って『愚直』に生きたい。