城丸正ブログ

インフレ

2025.05.11

我々の家具業界も価格がどんどん上昇した。その結果、以前よりもなかなか売上につながらない状況だ。

メーカーも値上げを伝えてくるが、どうしても目先の結果が欲しくなるとキャンペーンや期間限定のセールやプレゼント企画を打ち出して値引き販売を提案してくる。

さらにメーカーがネットで直接生活者へ販売することも当たり前になってきた。仕入れて売る我々のような小売業が生き残るにはどうしたらいいのか。

取引先のメーカーも競争相手になっている現実で答はまだ見つからない。

そもそも答なんてものはないのだろう。だからおもしろいのかもしれない。

インフレが進む中で低価格志向が強まっている。少しでも安い価格で買い物をするという生活者に低価格を打ち出して業績を伸ばせるのは一部の企業だけだろう。

いつの時代も価格破壊や低価格路線で拡大するのは少数だ。今までも何度も経験しているし、その都度「価格破壊が人間破壊だ」なんていう記事もいやというほど見てきた。

全ての企業や商品がこの低価格路線に乗れるわけではない。一方で景気なんか関係なく価格上昇を受け入れられる層も多数いるはずだ。このことが価格の二極化であるという記事もあった。

我々は、どちらかというとナショナルブランドを扱っている身として、そのブランド力をどう伝えていくか、あるいは高い価格でも理解してもらい受け入れてもらうために何をしなければならないのかを課題としやり続けるしかない。

明日はわからない。あまりにも変化するスピードが速いからね。