さあ、あなたはどっち?と聞かれたら「賃上げ」と多くの人は答えるだろう。
昔も今もこれからも給料以上の仕事をするなんてありえない、もらった分だけ仕事をすればいい、いい加減に仕事しても一生懸命頑張っても給料は同じだからやる気が出ない、こういう人は多いはず。当然、周りからの評価は上がらなくなり、「まあ、どうでもいいか」という気分で生きていく。自分もそんな時があった。
ところがある日、同じ職場でとてつもなく安い給料なのにバカになって働く仲間がいて「なんでそんなに頑張るの?」と聞いたら、その人は「自分は頭も良くないし不器用なのに採用してもらったのだから頑張るしかない」と言った。
これは正しいとか誤っているとかそういうことではない。どんな時代も漫然と仕事をするよりも明確な目標があれば働く意味が生まれるということ。
我々の仕事である接客販売は、売場という舞台に立って接客して商品を売るということ。当然、売れる人と売れない人がいる。これは個人の能力の差でしかない。人と話すのがうまい人、うまくない人がいる。もし両方ともうまくいかないのであれば、うまくいっている人に追いつくためにその人以上に働くしかない。人よりも劣るなら人より多く頑張るしかない。人より多く働けばいいだけ(単に長く働くという意味ではなく、技術を習得したり、自分でいろんなことを勉強したり、人より数多く接客するとか、そういうこと)。
ところが、そんなふうに決心していざ始めてみても、思うようにいかないと不安になることもある。でも、努力すれば必ず結果が出ると自分を信じてやるしかない。皆最初から思い通りにはいっていない。ゼロからのスタート。
あのドジャースの大谷だって人一倍練習し、夢に向かって進んだ。転んでも怪我をしても何回も立ち上がって進んだからこそ今があるのではないだろうか。
大谷にはなれないが、挑戦し続けることで給料以上の仕事ができるようになり、周りから「さすが」と言われ、結果として「賃上げ」につながる仕事をしよう。