城丸正ブログ

「持つか借りるか」どっちにする。

2022.05.03

持ち家にこだわる日本人とそうでないヨーロッパ人という話を聞いた。うそかほんとか分からないが、参考になる話だ。あるいは、金持ちでも借りることに何も抵抗がない人もいるという。

なぜなら、長い目で見ると、モノを借りて暮らすほうがはるかに安上がり。今はやりのサブスクなどもそうなのだろうか。

一戸建ての家をローンで買った、実はローンを組んでお金を借りた、逆に賃貸はモノを借りているのであって、お金を借りているのではないということ。

どうしても、日本は土地本位制の発想だから、自分の家を建てる人が多いし、持家に憧れを持つ。そこで、我々が仕事を通じて、目の前にあるこの当たり前の価値観や常識を別の角度からこんな方法はどうかという提案をする時がきたように思う。賃貸は、貧しいから選択した訳ではなく、生活の変化に応じて住み替える、あるいは家族の人数や年齢の変化によって環境を変える。その時は売ったり買ったりもいいかも知れないが、権利の変更等で時間と手間がかかり、お金も必要となる。だったら、賃貸ならすごく簡単。どっちを選ぶかは自由、どっちにしても高齢者になれば様々な問題に直面する。

仕事柄、長年古い建物を直してきたからこそ、自分たちにできることは何だろう。こんな事もあんな事も、少しづつ見えてきたこともある。商売は、儲けることが大切だが、やっていることがおもしろいかどうかも大切だと思っている。実際に非常識なこともやってきたけど、失敗の方が多かった。だから、前にも書いたけど、常にギリギリで生き延びているんだと、スタッフに話したりしている。

近いうちに、こんな家住んでみたくないですかという提案もしてみたいと思っている。住み方はいろいろでいいと思うから。