城丸正ブログ

流れに乗らない選択

2017.11.24

仕事上の関係者が最近東京へ出張し、商業施設を何ヵ所か見てきた。その中で『やっぱり』と思ったのが、ギンザシックスの話だった。

もうお客様が少なくなっているとのこと。百貨店が膨大な資金を投資し、デベロッパー業に業態変化していく。時代とともに変化していく、あるいは変化しなければ生き残れない現実。

都会でも地方でも同じことが起こっている。一極集中する東京だから、次から次へと大型商業施設ができていくのだろうけど、実店舗での感動はアッという間に低下し、結局ネットで買物。店を持つ身として、流れに逆らい続けて生きることを笑いながらやっていくしかないように思う。

そうした仲間、小さくても『やっぱ、こうじゃないの!』という人が集まって、作っていくのも”あり”だという気がする。東京一極集中が崩れ、小さな地域の中で、モノや情報の交換を軸として成り立つ、ブドウの房のようなクラスター型(つながる)社会でないと残れないとも思う。東京から地方への一方通行なんて通用しない。『大きい経済』が生み出す物は、大きな犠牲の上に成り立ち始めている。『もう、これくらいでいいじゃないの』という考えが、子供や孫の時代を少しは幸せにするのではないか。

多少不便な世の中だから、人の手が必要になる。もうすぐ気付くだろう、便利で早くて安いを追い求めていくその先に、ほんの一握りの人間が牛耳る世界が待っている。人口が減って産業が今ほど必要なくなれば、今当たり前にある仕事の半分は無くなる。もう10年、20年後はそんな社会が待っているかもしれない。だからITだの、AIだのに乗っていく皆と同じように、あるいは皆そうしているから俺も、でいいのだろうか。

違う生き方があっても良いでしょう。”超”が付くほどアナログな生き方、そんな商店街をつくりたい。