昨日、私達雑貨スタッフで陶 岡崎さんのアトリエを見学させていただきました。
場所は長岡市の端っこ。坂をどんどん登ってたどり着いたその場所はたくさんの木々にかこまれた高畑とはまた違う森の中でした。
アトリエの中は完成品から素焼きの状態のもの、乾燥中のものなどまさに陶芸工房といった感じでした。
どんな質問にも正確に、ていねいに答えてくださる岡崎さん。
ほとんどの作品がろくろを使うか、お皿などは型にいれて形成するそうです。
これは細かいところを削ったり仕上げたりするときに使う道具。右側にある竹製のものは岡崎さん自身が作ったそうです。
天井にも乾燥のスペース。空間を有効活用しています。
窯も見せていただきました。ガス窯だそうです。窯の中は場所によって温度が違うので同じものでも仕上がりに個体差がでるんだそうです。上のほうは温度が高く、扉の近くは温度が低くなってしまうので並べ方や隙間、大きさなども場所の温度を考えて入れているそうです。
こうして素焼き(粘土で形を作って乾燥させた状態のものを焼く)を約700度で9時間、本焼き(素焼きの後に釉薬をかけて焼く)を1250度~1280度で18時間。窯から出して冷まして、ようやく完成します。最短で2週間くらいかかることになります。もちろん窯がいっぱいになってから火を入れるので次に窯に火を入れるのは約40日後となります。
この角のようなもの、なんだかわかりますか?これは温度計なんです。角のようなところは陶器でできていてこれを窯にいっしょに入れて角の曲がり具合で何度くらいかがわかるんだそうです。もし停電したら窯はガスなので燃えていますが外についているデジタル温度計が止まってしまうのでこの陶器の温度計を入れておくのだそうです。
なるほど~とみんな知らないことばっかりだったのでうなずきながら聞いていました。とっても勉強になりました。
器はお店でもずっと取り扱っているものですが実際こんなふうに陶芸家のアトリエを見学させてもらう機会はなかなかないのでとてもいい経験になりました。
岡崎さんの作品は長岡店で販売しています。気になる方は見にいらしてください。
岡崎さん貴重なお時間をありがとうございました。