城丸正ブログ

思い返せば、ずーっとやばい。でも続けられたのは奇跡だ

2017.06.22

老舗と言われる百貨店。小売業の王様として、存在し続けてきた業態が、創業10年位のネットに脅かされていく。大きくなりすぎたのか、小さな変化を大切にしなかったのか、大きいという自信、つぶれるはずがないという絶対感。色々だと思うが、確実にリアルな店舗は想像以上の速さで失くなっていくと思う。アメリカは、今年8,640店の小売業が閉鎖されると予想される。と、記事にあった。その波は日本にも押し寄せると言われている。

物があふれ、情報があふれるネット社会で、リアルな我々の店舗が残っていくには、何をしなければならないのか。一つは、新卒採用ではない。中小零細は、教育する時間とお金がない。だから、プロ集団でないと考えるが、なかなか出会えないね。じゃあ、なんのプロが必要なのか。他を捨てて、『これで生きていくしかない』ぐらい強い気持ちを持った人。全部を捨て、1つに絞る。涙も絞る。体も絞る。頭も絞る。どんなに時代が変わっても、人と人とが出会って、心が通う。実感が持てる。体験は今まで以上に重要になってくる。そういう店をつくるのは、”人”でないと、つくれない。その人でなければ、つくれない。他にないものをつくる、むずかしい。簡単に売れているネットも、成り立っている業者は、20%位ではないだろうか。みんながみんなネットを使うと、簡単に商売がうまく行く事なんて、ないと思う。商売の考え方や、やり方も、絞る事も必要かもしれない。

私は不器用だからこそ、絞る事しかできない。